誰かに見てもらうための、簡単なデザイン

白黒ではなく「色を使う」ことの意味。

前回の色相環の記事で配色の方法について書きましたが、今回はその根幹の部分…そもそもなんで色を使うの?ってことを書きたいと思います。ていうか、色を使う意味なんて普段考えたりしないですよね…。でもちゃんと意味があったりします。白黒だけでは伝わらない、色の魅力。そして付加価値など。デザインよりは日常生活に近い部分が多いような気がします。そしてほんのり心理学の香り。色を使う意味を知って配色すると、また違った感じになってくるんじゃないかな、と思います。

なんで色を使うの?

何気なく見ている色ですが、色を使うってことにはちゃんと意味があったりします。色は日常生活にあって当然なので、意味と言われてもボンヤリしがちかもしれませんが…それの代表的なものが以下です。イカです。

3_use_of_color_03

振っといて何ですが、イカ関係ないです。

1・区分する

これは運動会での赤組・白組みたいなものです。色を使ってグループ分けすることで、視覚的にも分かりやすくなります。

 

2・目立たせるor目立たせない

目立たせるというのは、ポストなど。街中でも目立ちますよね。 目立たせないというのは、動物の保護色など。周りと同化させるのにも色を使います。

 

3・危険を知らせる

遮断機や標識、赤色コーンなどがそうですね。

 

4・言葉・暗号の役割

信号やレッドカードなど。言葉にしなくても意味を知っていればその通りに動けます。知らない人には、何のことだか分かりません。

 

5・状態の表現

ゲームなどをしていると、ピンチになったら画面が赤色になったり、ヒットポイントが赤色になったり。そんな状態の表現。

 

6・美しさの演出

言うまでもない、世の中には色による美しさが溢れています。自然とか絵画とか。
3_use_of_color_07

 

7・イメージの表現

企業ロゴ、コーポレートカラーなど。ドコモレッド、auオレンジなど、企業を表す色があったりします。

 

8・人の心理に影響をもたらす

白衣=清潔、赤絨毯=リッチな待遇、緑=目に優しい、など。人それぞれかもですが、みんなが持ってる色のイメージってあるはず。

 

こんな感じ。なんかこれを知って色を使うと「ちゃんと考えて使ってます!」って感じがしてカッコイイです。そんな気分に浸れます。

色から感情やイメージが湧く

3_use_of_color_10

悲しいときー!夕日がしずむときー!!
赤、といったら太陽!リンゴ!というように、色からはいろんな物を連想することができます。またそれに感情などがついてくることがあります。これは日常生活で積み重ねられた経験と記憶が関係しています。夕日を見たら悲しくなる、とかそういう大多数的なものをはじめ、個人的な思い出などもありますよね。色は生活に密接に関係して、それを思い起こさせてくれるものでもあります。

時代的にも色彩戦略は必須らしい。

3_use_of_color_12

画像・SoftBankホーム|ソフトバンクモバイル

戦後、物がなかった時代に比べて、今は物が沢山あります。なので今の時代の流れは、その中でもどうやって消費者に物をアピールするかということ。その方法の1つに色彩戦略が挙げられます。人は形より色を覚えるそうです。なので、色を効果的に使って、色で消費者に覚えてもらおうっていう魂胆です。魂胆とか言うなよ…!ソフトバンクのホワイトプラン、とかは色を効果的に使ったアピール方法ですね、犬も白いし。そしてイメージアップのために、会社自体にイメージカラー(コーポレートカラー)を設定するところも増えてきていますね。大学によっては、スクールカラーなんていうのもあります。

色付けすることでキャラも決まる

3_use_of_color_16
画像・ONE PIECE WEB(ワンピースウェブ)

実際の人間に当てはめて考えてもらってもいいですが、漫画やアニメが分かりやすいかな?髪の色や肌の色、服の色で、そのキャラクターの性格、嗜好、意志、役割などが分かります。例えばロビンがナミみたいな茶髪になってしまったら、一気にイメージ変わりますよね。ルフィの肌の色が濃くなったら、日焼けするような何かがあったのかな?など想像をかきたてられることもあるんじゃないかと思います。そしてビビなんかは、「あの青い髪のお姫様!」とか言ってしまいがちです(私だけ?)。色は、その人自身や背景を想像するのに有用です。ワンピースは色以外にも体型、髪型、ファッションetc…多彩で、色以外にもキャラクターを構成している要素はいっぱいあるんですけど…。こんだけ考えた尾田栄一郎先生とスタッフの皆さんは本当にすごいですね。

選択することで、特別感を持ってもらう

3_use_of_color_19
画像・ユナイテッド アスレ United Athle 【公式サイト】

もしお店でTシャツを買おうとして「色は黒と白の2色しかないです」と言われると、その中から選択しないといけない、という葛藤が生まれるかもしれません。「赤と緑と黄色と紺色もあったんですけど、売り切れてしまって」とか言われると尚更です。選択肢が少ないと、人は「一方的」だとか「押しつけ」だとか思ってしまうこともあるようです。でも上の画像のように、こんなに沢山の色の中から選んでいいよ(ちなみにここに載せている色は一部で、ユナイテッドアスレのサイトにはもっと沢山の色があります)、と言われると、悩む一方で自分の好みにより合致するものを選ぶことができます。または、自分好みに色をつけていいと言われると、ホントに自由にすることができます。こういった幅広い選択肢を与えることができるのも、色の良いところです。そして、沢山の中から選んだ自分のお気に入りのアイテムは、より愛着がわくと思います。これも付加価値の1つ。

こんな感じです。まだ他にもありそうな気もしますし、上に書いたことは色以外にも当てはまることがあるような気がします。ちょっとマニアックな話題でしたが、色は鮮やかになるだけでなく、つけることで色んな意味をもたせることができます。深い…!!

それでは!Have a nice design!