誰かに見てもらうための、簡単なデザイン

Illustrator初心者さんへ。メリハリをつけるとベジェ曲線が綺麗に描けると思った件

とかなんとかタイトルつけてますが、別にIllustratorマスターというわけでもない私です。あるある詐欺です。
元々Illustratorはよく触るアプリですが、最近「イラレ部」というグループを作ったりして、Illustratorのことを考える機会が増えたので(恋かもしれない)、イラレの記事を書きたいなぁとか思ってた時にぱっと出たのが「メリハリのあるベジェ曲線について」。

スポーツチームのロゴデザイン業を数年していたのですが、その時に「線にメリハリをつけないと綺麗なロゴはできない!」と上司から怒られ、よくやり直したものですギリギリギリギリ(^q^)。

今回はそんな悔しさをバネに(?)メリハリをつけて、綺麗なベジェ曲線を描くことを書いてみようと思います。

メリハリをつけることは、ちょっと意識するだけで簡単にできます。そして、そのちょっとで、仕上がりがだいぶ変わってきます。沢山のことをする必要はありません。
ベジェ曲線を描いたことはあるけど、上手く使いこなせないなぁ…という感じの、Illustrator初心者さん向けです。
玄人さんには当たり前の内容かと思いますが、どうぞ。

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使うツール

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画像はAdobe IllustratorCS6のスクリーンショットです。
ペンツールの中にある、この4つのツールと、あと、ダイレクト選択ツール。グレーの矢印
のアレですね。
今回はベジェ曲線(パス)を描くための基本的なツールしか使いません。

ペンツールの基本的な使い方や、綺麗に描くコツ(他の人版)はこちらの記事が参考になります。

Illustrator初心者の方へ送る、ベジェ曲線を描く際知っておくと便利なことと練習法(サンプルテキストもあるよ) | OZPAの表4

私がIllustratorで絵を描けるようになるのに有効だった練習方法 *Ateitexe

Illustrator(Photoshop) のペンツールできれいなパス、ベジェ曲線を描くためのコツ(私流)

ベジェ曲線とその悩み…

ベジェ曲線とは、点と点を結ぶなめらかな線。写真などのJPEG画像は拡大したら、画像がギザギザになってしまいますが、ベジェ曲線は拡大縮小しても、その滑らかさは変わりません。これがベジェの良い所で、Illustratorではこのベジェ曲線を使用してイラストや図形などを描いていきますね。

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各名称はこんな感じ。点(アンカーポイント)と点(アンカーポイント)を結ぶ線は「ハンドル」を使って、カーブや方向を調整します。
作業の過程でアンカーポイントとハンドルを表示させて、ダイレクト選択ツールなどを使って調整していきますが、印刷などで実際に表示されるのは黒い線(ベジェ曲線)だけになります。
このベジェ曲線を綺麗に描ければ、Illustratorを使いこなせている気分に浸れます。
んで、まぁ、ありがちな悩みは…

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どこにアンカーポイントを置いたらいいのか、ハンドルの角度をどうするかを迷うのがごくごく一般的。
カーブが滑らかにならなくて、ちょっとカクっとなったところが出たりとか、よくある…。
みんなこれを乗り越えて大きくなるんだ。私はまだ乗り越えた感ないけどね(・∀・)!

これらは練習次第(慣れ)で徐々に解決していくものですが、綺麗に描くためのポイントは存在するものです。
そのコツさえ心がければ、初心者さんでも割と綺麗に描けるんじゃない?というのが今日の本題。

本日の完成図

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ありがちな、野球チーム風ロゴ。これを元にコツを見ていきます。
ちなみに「Boars」とは、猪達という意味…私…篠山市民なので…。
アンカーポイント、ハンドルなどは分かりやすくデフォルメして表示して解説していきます。

まずはメリハリの「メリ」

めっちゃ私的な解説です。

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これがメリ。無理矢理くさい。
角にアンカーポイントを置いて、ハンドルをメリッと折り曲げて、鋭い角にする。
すでに描いてあるパスなら、アンカーポイントをShift+Cでクリックすると、アンカーポイントを切り替える(折り曲げる)ことができます。描いている途中なら、折り曲げたいポイントでaltを押しながらドラッグするとOKです!

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角にポイントを置かず、その前後にポイントを置いてハンドルをギュイーンって伸ばして角を作る方法もあるんですが、これはダメです。これだとキッチリとした角にはなりません。ほんの少し角丸がかったような角になります。これはイビツに見せちゃうポイントの1つじゃないかしらー?
遠目から見たら変わらんじゃん。。。と思うかもしれませんが、ここを気をつけると綺麗になるんだよー。

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角を構成している線(パス)が直線の場合、角から出たハンドルはその直線に沿わせるように伸ばすと、線(パス)が綺麗な直線になります。

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パスが曲線の場合は、沿わさなくてもOKです。その曲線によってハンドルをグリグリして下さい。
たったこれだけなんですけど、角を綺麗に描いておくと、他の部分も描きやすくなりますよー。

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逆に、こんな感じのちょっとカーブがかかったような角は、ハンドルを折り曲げるのではなく、まっすぐなハンドルを角の前後に作って、曲線で角を表現します。

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折れ曲がったハンドルにすると、シャープさが出ます。が、それを和らげるためにハンドルを広げて角に丸みをつける…というのは本来あまり良くない…ような気がします。ハンドルを折り曲げるのは、直線やシャープな角に向いたやり方で、ハンドルをまっすぐ伸ばすのは、曲線に向いたやり方です。
曲線的な流れの部分に、直線用の描き方を持ってくると、本来向いていないので(多分)、それを調整するために、周りのアンカーポイントやそれから出るハンドルも調整していかなければなりません。結果、アンカーポイントが多くなってしまったり、線が歪んでしまったり…。
パスをポンポン描いていると、どうしてもノリでこういったことをしがちです…私もそうで、それで怒られたんだよヽ(`Д´)ノプンプン!!すみませんでした…。
見た目がそんなに変わらないから、まぁいいか(・∀・)☆ ではなく、面倒でも、ここをきちんと気をつけると、きっと描きやすく、綺麗になるはずです。そして後の修正もしやすいハズ。

次はメリハリの「ハリ」

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ハリ。張りのある曲線を描くこと。
これがねー、難しいと思うんです…。あっちのハンドルを伸ばすとこっちが足りなくなり、こっちを引っ張ると歪んでしまったり…などなどああああ…。
綺麗な曲線の描き方については好み等々あると思うんですが、まずはカーブの手前にアンカーポイントを置くこと。そして、そこからハンドルを伸ばして曲線を作ること。
アンカーポイントが少ない方が、滑らかな曲線になります。ポイントを置くと、どうしてもそこがガタッと歪みがちになってしまいます…。
ハンドルをめっちゃ伸ばさないといけなくてやりづらい…や、バランスが取れない!など、ハンドル操作だけではちょっと厳しいな…という時は、その曲線の真ん中あたりにポイントを追加してみたら良いかと思います。

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ちなみにロゴ下部のながーい曲線は、こうなっております。
主に2点のアンカーポイントで、ハンドルをギュイーンって伸ばしています。真ん中にポイントは置いていません。

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もしも曲線の間にアンカーポイントを置くなら、絶対にハンドルを折り曲げてはいけません。
まっすぐ伸びるようにしましょう。
折れ曲がったハンドルでもまっすぐなハンドルでも見た目が変わらない…そんな時も、曲線の間にあるハンドルはまっすぐな方がいいと思います。角でない箇所に、折れ曲がったハンドルは必要ないかも…。

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というのも、曲線の間に、ハンドルが折れ曲がったアンカーポイントがあると、そこだけカクってなっちゃうことがあるので注意。
アンカーポイントが少なければ少ないほど、綺麗なベジェ曲線が描けます。ただ、最初から少なくして描くのは至難の技なので、最初は気にせずポイントを打って、後からアンカーポイントの削除ツールを使って減らしていくのが良いと思います。
アンカーポイントがないと描きづらい線は、アンカーポイントを追加して描いていったらいいのですが、なめらかな線を描くにはハンドル操作で円弧を作った方が綺麗です。

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ちなみに、正円のパスを見ると分かるのですが、正円のような綺麗な丸の形は、ハンドルが平行または垂直に伸びています。
ハンドルを平行または垂直に出すには、shiftキーを押しながらドラッグします。
綺麗な丸が描きたい時は、平行や垂直にハンドルを出すと描きやすいです。

余談

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前述したように、アンカーポイントはなるべく少なく、カーブはハンドルでつける、というのが私のやり方ですが…。
好みが分かれるところなんですが、私のような考え方以外に、カーブの前後とカーブの一番膨らんでいる所にアンカーポイントを置いて、ハンドルはさほど伸ばさずに曲線を描く人もいます。
綺麗にカーブが描ければ使いやすい方でいいかも…なのですが、私が前後にアンカーポイントを置いてハンドルでカーブを作るのは、その方がなめらかになると思っているからと、あと、印刷物やWebデザインでは関係ないかも知れませんが、レーザーカッター、プロッターなどでパスを読み込んでその通りに布生地やプラスチックなどを切る場合、レーザーやカッター刃の軌道はパスやアンカーポイントを読み込んでその通りに切るので、アンカーポイントが多かったらそこで不具合が出る可能性があるからです。アンカーポイントが多い部分を切ったら、そこだけカクカクしている、とか。そのためにも、なるべく少ないポイントでなめらかにパスを描く必要があるのですね。
最近は性能があがってきているからそんなことはないかもしれませんが…。
レーザーカッターなどのカットデータを作る仕事をしていた時の名残でもありますw

まとめ

つまりは、角&直線用の描き方、曲線用の描き方をしっかりしようね、ということです。
パスを作っているのは、アンカーポイントとハンドル。これしか使わないのです。どんなに複雑なパスも、基本的にこの2つで出来ています。なので、やることはシンプルで、難しく考える必要はないと思います。
そして、ハンドルには箇所によって最適な使い方があるので、それをきっちりやっていく、と。
これだけ気をつければ、グッと描きやすくなるんじゃないかなぁ…って何エラそうに言ってんの私。あんたも修行対象だよ…orz
そしてなんか当たり前すぎてガッカリな記事かも…すみません(´;ω;`)

それでは!Have a nice design!