誰かに見てもらうための、簡単なデザイン

クアラントットの言葉やイメージに感動したので、貼ってく

quarant’otto(クアラントット)というジュエリーブランドがありまして。
神戸に2店舗、大阪は難波に1店舗、という、現時点で関西にしかお店がないジュエリーブランドなのですが。
イタリアはフィレンツェで修行された「伏見愛佳」さんという方が創設され、全てのジュエリーのデザインを手がけてらっしゃいます。

quarant'otto

私はクアラントットさんをテレビで知り、そのデザインに萌えて神戸のショップを訪ね、ひとしきりテンションあがった結果、結婚指輪をオーダーしました。でも結婚指輪、つけてないんですけどね。ほら、なくすとアレだし!
そんな御縁で、最近クアラントットさんから、商品やブランドコンセプトを記したパンフレットをもらいました。
そこに書いてある文章や写真を見ているうちに「これはデザインやインスピレーション、ものづくりの参考になりそうだな」と思ったので、伏見さんの言葉やクアラントットの写真を紹介していこうと思います。
ジュエリーという、女性的なモチーフの話なので、わりと女子向け?女子受け?な話です。
クアラントットさんや伏見さんの言葉を自分なりに解釈した内容も含まれます…なんか違った解釈とかしてたらどうしよう…。引用等を含みますが、あくまで個人のまとめとして見てもらえればと…。

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もらったパンフレット達。

Jewerlry makes you happy!

「Jewerlry makes you happy!」というのが、クアラントットさんのコンセプトらしいです。
ジュエリーを身につけ、鏡を見た時に、そのジュエリーの輝きとそれに装飾された自分を見て幸せを感じる。
女性ならこんな経験がある人が多いと思います、というかみんなそうなのでは?可愛い服やアクセサリーを身につけると、自分がちょっと可愛くなった気がして嬉しくなりますよね。
こういった「自分を幸せにするジュエリー」とか「毎日をハッピーにする服」というのは、アクセサリーやアパレルでよくあるコンセプトです。アースミュージックアンドエコロジーのCMにもあった「あした なに着て 生きていく?」というキャッチコピーにも、何となく近いものを感じます。
女性は可愛い物が好き、いつでも綺麗でありたい、そんな気持ちは歳をとっても持ち続けるもの。その気持ちと一生付き合ってくれる服やジュエリーを持つことって、なんかロマンじゃないですか…!
現実的なことを言えば、そういう戦略で服やアクサセリーは売れていくんですけどね。心理作戦。イメージ戦略。

そんな中でクアラントットの店員さんが言った言葉。
「ピアスやネックレスとは違って、指輪はいつも見るアクセサリーですから、気に入ったものをつけたいですよね」
ほんまや。
日常生活で、手元を見ることって多いですね。その視界に、お気に入りのアクセサリーがあったら、それはちょっとハッピーかもしれない。
なるほどー、こんなささやかなシーンの幸せも提唱しているのか、と思うと同時に、そう聞くと指輪というアクセサリーがちょっと特別に思えました。
別にブレスレットやネイルでもいいんですけど、指輪は結婚指輪などの特別なアクセサリーである場合もあるので、その特別さが更にあがるわけじゃないですか。更に思い入れもできてしまうわけです。
この「特別なものにさらに特別感を加える」というのがすごいなと。記念に残るもの、高価なものを販売する時には、こういう考え方、いいかもしれませんし、買った人もきっとハッピーになれるはずです。

「Jewerlry makes you happy!」というのは、少なくとも女性にとっては嘘じゃないわけです。でもそれを嘘じゃなくできるだけのクオリティを維持する心構えは、ものづくりをする人の鑑なんじゃなかろうか。難しいのだけど。

ウナ・ストーリアというリング

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特別感をつけることの、続きの話。
写真はカタログより。これがね…このリングが珍しい。作り手だけでなく、使う人も想像を掻き立てられるリング。
飾り用みたいな感じですが、実際販売もされていて、身に付けることができます。

これは、回廊で二人の男女が向かい合っているシーンがデザインされたものですが、この二人がどんな状況なのか、周りの風景はどうなのか、と想像することは、人それぞれに違います。
見た人、身に付ける人がそれぞれ違う物語を思い浮かべられるリング。妄想癖のある私からしたら実に面白く、垂涎ものです(きもい)。想像だけでご飯3杯いけます(きもい)。
これだけの細工ですから、リング一つ一つも細かく違いますが、そこに思い浮かべるストーリーはもっと違うし、それは自分だけのもの。
人間は「自分だけのもの」というオリジナル感、特別感に弱かったり、ずっとそれを持って生きようともします。そして、ものが自分色に染まると嬉しくもなります。
そこを上手く表現し、独自の物語を作り出し一緒に居てくれるアクセサリーなのか…と思うと、外見的にも心理的にも芸術だと思ったわけです。

「人は美しいだけで満足するのでしょうか。美しいもののは魅力があるけれど、そこに創造性があればもっといい」
(伏見愛佳さん)

ちょっと話がずれるかもしれませんが、ものづくりをしていると「自分はこれがいいと思う!」という、作り手の気持ちが前面に押し出されたものを見ることがあります。共感されればそれは売れますが、共感されなければただの自己満足です。
このあたりのバランスって、ものづくり、デザインにとって、特に難しいと思います…。
このように「使う人に想像してもらう」「その人がこれから作り上げていく」「オリジナル感、自分だけという特別感を与える」というのは、逃げる意味ではないですが、そういうものを提唱していくのも、ひとつのものづくりの形なのかなと。
自分の感性を押し出すだけではなく、他と対話し、創りあげる。周りと調和させる。そんなことも大事なんだな。

AMORE

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カラフルなリング。「ピエトレ ダモーレ」という名前らしいです。この指輪にはAMOREという言葉が隠されているらしいのですが…それはこのカラフルな5つの石の頭文字だそうで。
「Amethyst」「Moon Stone」「Orange Sapphire」「Ruby」「Emerald」
おおっ…!と思ったのでご紹介。こんな上手い具合に、アルファベットと色が合うなんて。

鳥かわいい

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先月の、大丸神戸店のリニューアルオープン時のフライヤー。
ほんとに鳥が接客してくれるわけじゃないんですけど、ギガントカワユス。

インスタ自信あり?

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みんな大好きインスタグラム。インスタ、私は閲覧専用で使ってますが、そこにあがってる写真って、かっこよく加工されたものが多いです。ヴィンテージ風に色を変えたりとか。
しかしクアラントットさんのインスタは、ジュエリーそのものの色が感じられます。インスタっぽい加工はなし。
デザインはヴィンテージっぽくても、ものを見せる時は色を変えず、イメージ写真風に加工せず、そのものをちゃんと見せる。
商品に自信があるからこそ、また、商品が素敵だからこそ出来る技ですね。

黒という色がすべてを打ち消してしまう気がして

カタログに載っていた、伏見さんのお言葉を抜粋します。

「7年前に小さなお店をオープンした時から、私はダークブルーの記事の上にジュエリーを並べていくのが好きで、今でも変わらずそうしています。それを何故なのか、と問われたときに、私はそれが月夜の空の色だからと気づきました。」
「思えば絵を描いていたときも、私は黒という色がすべてを打ち消してしまう気がして、深い深い闇を表現するときには、ごく黒に近いダークブルーを使っていたのでした」

ほほう。なんか黒の使い方を考えさせてれる一文。
黒使ったらなんでもかっこよくなるぜー!みたいなことを考えがちですが、青っぽい黒とか赤っぽい黒とか、ニュアンスがある黒からもいろんな想像(創造?)が広がる。
ダークブルーにジュエリー、ほんときらめく夜空みたいですてき。

人は美しいものを大切にしようとします

こちらの動画で、伏見さんが言われている言葉。

「人は美しいものを大切にしようとします」
これも、よくよく考えると当たり前なんですけど、言われてハッとしました。
そうやわ、そうやわ!
歴史的建造物とか絵画とかも、最新技術を駆使してみんな必死に守ろうとしてるわ。
美しいものを生み出すというのは難しいけれど、生み出せればそれはきっと、ずっと愛されるものになる。

まとめ

「創造性をもって生きていくと、なんにもない世界でも、なんでもある世界に変わるんです」
「幸せは循環する」

これも動画の中にある言葉です。
こういうの大事にしていきたい。

なんかまとまりがなくなってしまった。

それでは!Have a nice design!!